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庄内語の不思議

庄内語の不思議

庄内語を集めていて、おもしろいことに気がつきました。

例えば、庄内の代表的な助詞「の」。この「の」は、標準語の「ね」にあたる言葉なのですが、単純に「ね」とは言えない、さまざまな意味を含んだ言葉なのです。人によって、また地域によって、状況によって、その意味は微妙に違ってきます。同じ言葉を使っていながら、全く反対のことを言っている場合もあります。

それは「の」に限らず、「な」「け」「ば」「ぜ」などの助詞に共通する特徴です。そうした特徴は、庄内語だけなのか、それともどこかに類似性のある方言があるのか、その辺を確かめようと、インターネットなどで、各地の方言や古語などを調べてみました。

ところが、そういったことをわかりやすく書いたものは見当たりませんでした。 とりあえず、子供の頃のことや、帰省した時の取材などから、思いつくことをメモっておき、いつかまとまったものを作ろうと考えていました。

ここに掲載する「『な』のなな不思議」は、そのメモの一つで、ある程度まとめようとしたものですが、言葉の類似性のところで、取材のしようがなく、資料も手に入らないために挫折してしまい、未完のまま放ってしまったものです。どうも私には荷が重かったようで、苦労した割には何の成果もあげることができませんでした。 いつかは完成させたいと思ってはいるのですが、時間と機動力(お金?)がありません。

黒川能

▲鶴岡の夏祭りで、庄内神社に奉納された黒川能。黒川能は、古くから黒川という村に伝わる能で、衣装などは、昔のものがそのまま残っていて、非常に貴重なものと言われている。