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ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科|ホタルブクロ属

ヤマホタルブクロ
撮影日:2003年7月19日|場所:千葉県房総の村

この写真は、まだデジカメがあまり普及していない頃、300万画素(当時の高級デジカメ)のカメラで撮ったもので、あまり言い写真ではないのですが、紫色の花がほとんど見当たらなかったので、この写真を選んでみました。
残念ながら、当時は野草にそれほど興味を持っていなかったため、このカットしかありません。
ヤマホタルブクロは、ホタルブクロの変種で、ホタルブクロとは萼片の形と繁殖地や分布が若干違うだけ、あとはほとんど変わらないようです。この写真でもわかりますが、萼片の間がこんもり盛りあがっているのがヤマホタルブクロ、萼片の間に反り返る付属片があるのがホタルブクロです。

<2011年6月28日>
ホタルブクロの変種に、ヤマホタルブクロともう一つ「シマホタルブクロ」というものがあるらしいのですが、私はそれらしきものに出会ったことがありません。ところが、先日、ホタルブクロの写真を整理していて、他の写真とは違う一枚の写真を見つけました。
それは、千葉県の九十九里浜のはずれにある太東崎の灯台付近で撮影したホタルブクロの写真です。
当時のことを思い出してみると、途中の坂道に咲いていたヤマホタルブクロはまあ、よく見る一般的なヤマホタルブクロだったのですが、この灯台の周りに数株あったものだけは、背丈も高く、花の数も異様に多かったのです。花も白く、小さかったような気がします。
これは、どうもシマホタルブクロの特徴に合致しているような気がします。
しかし、当時そんなことは知らなかったので、この個体については、全体を撮影したこの一枚しかありません。画質も良くないので、ディテールがよくわからないのです。

ヤマホタルブクロ ▲一株に数個の花を付ける、一般的なヤマホタルブクロ。   シマホタルブクロか? ▲激しく枝分かれし、花がたくさんついているシマホタルブクロ?。

 
ヤマホタルブクロ・メモ
■ヤマホタルブクロの特徴
ヤマホタルブクロ ▲山の斜面に咲くヤマホタルブクロ。
ホタルブクロの変種で、背丈は40〜80cmほどで、白または薄紫の大きな釣鐘状の花を数個、うつむきに付けます。
草地や道端、山の斜面などに自生していますが、観賞用として栽培もされているようです。
ヤマホタルブクロ ▲萼片部のアップ。
ホタルブクロとヤマホタルブクロを見分けるポイントは、萼片部を観察することです。 写真のように、萼片の間がこんもりと盛り上がっていれば、ヤマホタルブクロです。