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ネジバナ(捩花) ラン科|ネジバナ属

ネジバナ
撮影日:2006年7月8日|場所:千葉県市川市

今年もネジバナが咲き始めました。日曜日(6月19日)の朝、ヒナキキョウソウを撮りに、近くの空き地に行ったところ、キキョウソウのすぐ傍に、このネジバナが2本咲いていました。
昨日までは、ニワゼキショウとコバンソウが咲き誇っていたのに、だんだん少なくなって、カラスムギとかネズミムギなど、細くて背の高いイネ科の植物が目立ってきています。 よく見ると、その中に、ぽつぽつとネジバナが咲いているのです。
今日、たまたま海岸の方に出かけたのですが、国道沿いの緑地に、もう数え切れないほどのネジバナが咲いていました。
この花が咲くと、もう梅雨明けも近いと感じます。どこかさわやかで癒される花です。
子供のころ、私の育った庄内では、みんなネジリバナと呼んでいましたが、一般的にはネジバナ、モジズリとかネジリンボウなどと呼ばれることもあるそうです。

<2011年6月22日>
ネジバナをよく見ると、右巻きのものと左巻きのものがあることに気が付きます。どちらが多いのか数えて見たのですが、あまり差はありませんでした。
中には、下の方は左巻きで、真ん中がまっすぐ、上の方が右巻きなどと言うものもありました。なぜ捩じれるのかもよくわからないので、当然、どうして捩じれ方が違うのかなんて、いくら考えてもわかりません。
緩やかに捲いているのもあれば、急激に捲いているのもあります。日当たりかな?とか、土質かな?などと考えて見るのですが、重なり合うように並んで生えていても、捲き方はまちまちなので、どうもそんなことではないようです。

ネジバナ ▲右巻きと左巻き。   ネジバナ ▲激しく捩じれている花。   ネジバナ ▲捩じれていない花。

 
ネジバナ・メモ
■ネジバナの特徴
ネジバナ ▲ピンクの花弁と白い唇弁。
花は、細長い花茎に螺旋状に付く緑色の子房と、ピンクの細い花弁が5枚、白い唇弁で構成されています。
花は、螺旋状に付く子房から横向きに咲くので、捩じれているように見えます。花茎が捩じれているわけではありません。
拡大して唇弁の形を見ると、ラン科の花であることが納得できます。
花茎には、細かい毛が生えているようです。
ネジバナ ▲真っ白な花。
花の色は、普通は淡いピンク色ですが、中には濃いピンクや真っ白なものもあります。
真っ白な花は、それほど珍しくもなく、200〜300本程度の群落の中に、1〜2本程度は見つけることができます。
四つ葉のクローバーを見つけるよりも簡単かもしれません。