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クララ(眩草) マメ科|クララ属

クララ
撮影日:2003年6月29日|場所:千葉県習志野市茜浜

この花はあまり見かけないし、ネットで調べてもあまり出てきません。
この写真は、私の散歩道の一つ、海岸通りのちょっと幅広い緑地帯で撮ったもの。車道側に植え込みがあってそこから歩道との間に4〜5メートルほどの緑地(雑草地)があって、その緑地にチガヤやアシ、ヒメジョオンなどと一緒に生えていたものです。
背丈は1.5メートルほどで、茎の根元の方は木質化していたので、はじめは植え込みの木かと思ったのですが、あとで調べて草であることがわかりました。
おそらく植えたものではなく、山から運ばれてきた土に、種が混じっていたのでしょう。
葉が丸みを帯び、エンジュに似ているので、マメ科であることはすぐにわかりますが、花は意外にもダイナミックな総状でよく目立ち、一つ一つの花は、クリーム色でかわいい印象です。
クララとはまた、可憐な名前で、ちょっとヨーロッパの匂いがしますが、これが意外に日本語。名前の由来は、根汁をなめると苦くてくらくらするところから、眩草(くららぐさ)と呼ばれ、それがなまってクララになったと言われています。

根は、苦参(くじん)という生薬で、消炎、鎮痒作用などがあり、漢方薬に配合されるということですが、反面、毒性が強く、量を間違えると大脳マヒを起こし死に至る場合もあるということです。
薬と毒は紙一重、気をつけましょう。

 
クララ・メモ
■クララの特徴
クララ ▲低木のような大きな草。
クララ ▲総状で大きくよく目立つ花。
背丈は80〜150cmほど。 葉は互生で奇数羽状複葉、小葉は2cmほどの長楕円形で、一つの葉に7〜20対ほどついています。
花は、淡いクリーム色で、ちょっとどう表現したらいいかわからない形をしています。
ノササゲの花を大きくしたような形とでもいうか…。
ちなみに山と渓谷社の図鑑には、
"クララの花は、長さ1.5〜1.8cm、上向する花弁が旗弁、翼弁に抱かれて竜骨弁がある。ガクは鐘形で5浅裂する。"
と書かれています。
ちんぷんかんぷんです。