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ツユクサ(露草) ツユクサ科|ツユクサ属

ツユクサ
撮影日:2003年10月4日|場所:千葉県習志野市谷津干潟

ツユクサという名前から、梅雨時に咲く花というイメージがありますが、ツユクサの「ツユ」は「露」という字で、朝露のすがすがしさを表した名前です。
花期は非常に長くて、6月初旬から10月初旬頃まで、朝早く開花し、昼過ぎにはしぼんでしまいます。
ちょっと湿った所や日陰のところに群生していることが多く、その鮮やかで透き通るような青い花は、「露草」という名前にぴったりです。
昔は染料として用いられていたようです。

この花は見れば見るほど変わっています。
まず、花は、早朝、2枚の貝殻の様な包葉の間から花を開き、昼ごろになると、長く伸ばしたしべと花弁をきれいに折りたたんでしぼみます。
花弁は二枚のように見えますが、実は6枚で、外側に小さくて透明な花弁が3枚、内側に青くて大きな花弁が2枚と白く小さな花弁が1枚あります。
雄しべは6本ですが、4本は黄色い花のようになってしまい、実際に雄しべの役目を果たしているのは2本です。
一つの包葉の中には、3〜4個程度の花がおさまっていて、それぞれの花は、両性花だったり雄花だったりするようです。
このツユクサについては、ネット上でも詳しく報告しているサイトがたくさんあります。調べて見てください。

<ツユクサのおすすめサイト>
●石川の植物/ツユクサ
●福岡大学/福原のページ/植物形態学/ツユクサ
●なかなかの植物ルーム/ツユクサ

 
ツユクサ・メモ
■ツユクサの特徴
ツユクサ ▲透明感のある鮮やかな青。
ツユクサ ▲2枚貝のような包葉。
ツユクサ ▲包葉には数個の花が。
花には雄しべと雌しべの両方を具有している両性花と雌しべのない雄花があるようです。
解説を見てから、よく見れば、たしかに雌しべのない花もあります。
包葉をめくってみると、2本に枝分かれした花序があり、数個の両性花と雄花がついているということです。