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ハマヒルガオ(浜昼顔) ヒルガオ科|ヒルガオ属

ハマヒルガオ
撮影日:2010年5月31日|場所:千葉県千葉市幕張海岸

海岸沿いに住んでいる人にはおなじみの花で、別に珍しくもなんでもないのですが、この花をはじめて見る人は、砂浜一面に群生している様子にきっと驚くと思います。
昔、千葉の海に行ったときに見た覚えがあって、花に興味を持ち始めた頃、撮影しに行ったのですが、まったく咲いていませんでした。
砂浜が汚れてしまったということらしいのですが、地元の方々の努力で、今ではもう昔に戻ったそうです。
数年前、幕張の海岸を散歩していて、群生しているハマヒルガオを見つけました。海を汚さなければ、もともと繁殖力の強い花なので、どこにでも生えるようです。

<2011年6月6日>
2006年5月14日、千葉ロッテ球場裏の習志野市茜浜よりの海岸で、ハマヒルガオの群落を見つけました。 その二日後、思い立って、昔、写真を撮りに行って咲いていなかった内房の上総湊の砂浜に行ってみると、もう砂浜一面に大群落を形成していました。 右端の写真は去年、幕張海岸で撮影したもの。こんな都会でも咲いているのです。遠くの高層ビル群との対比が面白いと思っています。

ハマヒルガオ ▲2006年5月14日。幕張海岸で。   ハマヒルガオ ▲2006年5月16日。千葉県上総湊の海岸で   ハマヒルガオ ▲2010年5月31日。幕張海岸で

 
ノビル・メモ
■ハマヒルガオの特徴
ハマヒルガオ ▲花はヒルガオに似ている。
ハマヒルガオ ▲ヒルガオの花
ハマヒルガオは、地下茎が砂浜を這い、そこから長い花柄を出して、ヒルガオに似た漏斗状の大きな花をつけます。
花は、ヒルガオより濃い目の淡紅色で、5月〜7月頃に海岸の砂地に咲き、朝から開き夕方には萎みます。
ヒルガオが三つに分かれたアサガオの様な葉なのに対し、ハマヒルガオハの葉は、小さく固く(2.5〜3cm程度、フキの葉を小さく厚くした感じ)、光沢があります。
ハマヒルガオ ▲繁殖力旺盛
繁殖力は旺盛で蔓状の茎を伸ばし、道路のコンクリートの隙間や側溝などに根をおろして、ところ構わず浸食していきます。