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ムシトリナデシコ(虫取り撫子) ナデシコ科|マンテマ属

ムシトリナデシコ
撮影日:2011年6月5日|場所:千葉県習志野市秋津

図書館の裏の花壇の横に、ピンクのかわいい花が咲いていると妻に教えられ、どうせ園芸種だろうとたかをくくって見に行ったところ、なんとムシトリナデシコだったのです。
ムシトリナデシコは、図鑑などではおなじみで、写真では見ているのですが、10年近く野草の写真を撮っているのに、実物を見るのは初めて。
場所が図書館の裏ということもあって、日当たりが悪く、しかも風が強くてなかなかピントを合わせることができません。ほとんど手ぶれかフレーム外という写真ばかりで、かろうじて使えるのは二枚だけでした。
ムシトリナデシコという名前の由来は、花の下の茎の一部から粘液を分泌していて、そこに小さな虫や蠅などが付着するからだそうで、別名ハエトリナデシコとも呼ばれているようです。 これは、食虫植物のように、虫を捕まえて食べるといったことではなく、アリなどが茎を登ってきて葉や花に害を及ぼすことを防いでいるものと思われます。

 
オオトキワツユクサ・メモ
■ムシトリナデシコの特徴
ムシトリナデシコ ▲花弁はハート型で5弁
花の中心部の作りは、マンテマそっくりで、マンテマ属というのも頷けますが、花のつき方はマンテマと違い、茎の先で数回枝分かれし、花を密にたくさんつけるようです(この写真ではよくわかりませんが)。
花弁は鮮やかなピンクで、花弁一枚はハート型、ナデシコと同じように長い萼筒に納まります。
白い花をつける種もあるようです。
ムシトリナデシコ ▲茎と葉のつき方
茎の高さは30〜60cmで、葉は対生し、交互に90度ずつ向きを変えているようです。
葉の大きさは2〜3cmほどで、細みの卵型です。
この写真ではわかりづらいのですが、葉の少し下の茎が黒っぽくなっているところが、粘液を出しているところです。