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オオトキワツユクサ (大常盤露草) ツユクサ科|ムラサキツユクサ属

ツメクサ
撮影日:2011年5月20日|場所:千葉県館山市

この花をトキワツユクサだとばかり思っていたのですが、どうも違ったようです。トキワツユクサには二種類あって、これはオオトキワツユクサというようです。
これまで撮ったトキワツユクサと思っていた写真を調べて見ると、すべてこの花、つまりオオトキワツユクサであることがわかりました。
トキワツユクサとオオトキワツユクサの違いは、花の大きさがオオトキワツユクサの方がずっと大きいこと、茎は、トキワツユクサが赤褐色で、オオトキワツユクサが緑色であること、雄しべの周りにある細い房状の毛が、トキワツユクサの方がずっと少ないことなどだそうです。
私は本当のトキワツユクサは見たことがないので、ここで写真で比較することはできませんが、インターネットで、比較している写真を見るとずいぶん違うようです。
この二種を混同して解説しているサイトもありますが、どうもはっきり分けた方がいいようですね。
オオトキワツユクサについて解説しているサイトが少ないので、あまり詳しいことはわかりません。
そっくりのトキワツユクサについて調べて見ると、昭和初期に観賞用として南アメリカから持ち込まれたもので、繁殖力が旺盛、野生化してところかまわず繁殖するため、要注意外来生物に指定されているようです。

<2011年6月4日>
上の写真は、先日、南房総に釣りに行ったときに、勝山港の裏山で撮影したもので、これまで見てきたオオトキワツユクサの標準的な姿ですが、以前撮った写真を見比べて見ると、同じオオトキワツユクサでもちょっとした違いがあるようです。
下の3枚の写真は、それぞれ違う時期に違う場所で撮ったものです。
(1)は、谷津干潟の水路の横に群生していたもので、時期は6月29日、花弁が非常にふっくらと丸くなっています。
(2)は、4月9日、江戸川の土手で撮影したもの。この花弁はちょっと細みで、葉も細長いように感じます。
(3)は、つい先日(5月31日)、南船橋に群生していたもの。花は普通ですが、特に日当たりが悪いわけではないのに、葉の色が黄色っぽくなっています。

オオトキワツユクサ ▲2003年6月29日。千葉県習志野市。   オオトキワツユクサ ▲2005年4月9日。千葉県市川市。   オオトキワツユクサ ▲20011年5月31日。千葉県船橋市。

 
オオトキワツユクサ・メモ
■オオトキワツユクサの特徴
オオトキワツユクサ ▲花弁は三枚、三角形の花
花弁は細い三角形のものが3枚、中央に雌しべがあって、その周りに雄しべが6本。
雄しべの根元からは細い毛がたくさん生えています。
葉はツユクサと似ていますが、花はまったく異なります。
トキワハゼ ▲山の日陰の斜面に群生
トキワハゼ ▲川端に群生
繁殖力が旺盛で、どんどん繁殖し、ちょっとじめじめした所や日陰などに大群落を作ります。
花期は長く、春から秋ごろまで咲いているようです。